Lesson15 9.貴方の社会保険料高くないですか?

7.1 貴方の社会保険料高くないですか?

これから、ご案内する内容はグラフィックデザイナーとなりサラリーマンからフリーランスに転身された方、または、フリーランスとなるべく、デザインのお仕事を頑張っている方にお伝えしたい内容となっております。

私自身、未経験からフリーランスのグラフィックデザイナーへ転身しました。その経験から、「フリーランス」のつもりが「不利ーランス」にならないように、独立・開業後の社会保険の手続きについてこの記事を参考にしていただければと思います。
もし以下の内容をご存じない場合は、社会保険も選択肢のひとつとして、ぜひ検討してみてください。

7.2 国保料って、正直高いです!

私の社会保険料の推移

月々の社会保険料が¥44,000も上昇の危機

国保に加入すると保険料の上昇が痛いので、私の場合、サラリーマン時代の保険を任意継続にしています。任意継続の場合は、月々¥30,400には抑えられますが、それも退職後2年で失効してしまいます。

7.3 安心して下さい。良い保険をみつけました!

フリーランスとなり、どんどん売り上げを伸ばしていて、社会保険料の上昇が気になる方には、国保より保険料がお得な”文芸美術国民健康保険”という保険を見つけましたので、ご紹介いたします。

”文芸美術国民健康保険組合”

URL: http://www.bunbi.com/

略称:文美国保

7.4 なぜ?文美国保の保険料が割安になる仕組み

フリーランスは退職後、市区町村の「国民健康保険」に加入する事が一般的ですが、市町村運営の国民健康保険は、市区町村により地域差はありますが、所得が増えるほど社会保険料が高くなるという仕組みの為、高額な保険料の負担の悩みを抱える事が多くなります。

ですが、一般にはあまり知られていませんが、一部の職域に関しては、職域ごとの健康保険が存在します。

”文芸美術国民健康保険”も、その一つで、文美国保の保険料は所得に関係なく保険料は”定額”です。ですので、所得が多いフリーランスほど、国保に比べると保険料が割安になるケースが増えて行きます。

↓

毎月の保険料がお得になる可能性アリ!!

7.5 気になる文美国保の保険料

ずっと、定額だと安心ですね!ただし、家族会員は、1人につき¥11,000保険料が上乗せされるので、注意が必要です。私の場合は子供が2人いるので、子供の保険はパートで勤務する妻の健康保険に加入するようにして、保険料が上乗せされないよう工夫する予定です。

7.6 文美国保の加入条件とは?

文美国保は、デザイナー、作家、ライター、フォトグラファー、書道家など、クリエイティブな業務に関わる人が加入対象です。

加入条件

  • 日本国内に住所を有していること
  • 文芸、美術及び著作活動に従事し、かつ、組合加盟の団体会員であること
  • 個人事業主であること
  • 後期高齢者は加入できない

※加入するためには上記の条件を満たしている必要があります。

7.7 文美国保に加盟している団体

文美国保の加盟団体は多種多様で、文美国保に加入するためには、”組合加盟の各団体の会員”になる必要があります。

加盟団体は67団体もありますが、WEBデザイナー・グラフィックデザイナーが加盟できそうな団体となると限られていきます。

加盟できそうな団体をPick Upすると

  • ジャパンデザインプロデューサーズユニオン
  • 東京イラストレーターズ・ソサエティー
  • 東京グラフィックデザイナーズクラブ
  • 日本グラフィックデザイナー協会
  • 日本ネットクリエイター協会
  • 日本パッケージデザイン協会

このように、WEBデザイナー、グラフィックデザイナーで加入できそうな加盟団体は限られています…。ただご自身の経験により、上記の団体以外でも入会できる可能性はあるかと思いますので、67団体の中から加入できそうな団体へ問い合わせてみることもお勧めしておきます。

7.8 文美国保の加盟団体のご紹介

文美国保加盟団体 東京イラストレーターズ・ソサエティー

【加入条件】

加盟しTIS会員となるためには、年に1回、会員からの推薦とTIS公募の結果から審査を経て選ばれます。公募での入選が必要。公募は1000作品のうち、入選は30作品のみ。敷居が高そう…

文美国保加盟団体 ジャパンプロデューサーズユニオン

【加入条件】

プロダクト、コミュニケーションに関するデザイン業務に従事していること。大阪・京都の組合地区内に事業所を有すること

【会費】

出資金…¥50,000(1口)入会時のみ必要。脱会後は返還あり。割賦金…¥2,500(月) / 30,000(年)

文美国保加盟団体 日本ネットクリエイター協会

私のイチ押し!フリーランスになった”卒業生”にお勧め!

http//jnca.or.jp

【加入条件】

難しい加入審査はなし(ただし、確定申告書の写しが必要)。WEBデザイナーであるなら入会金、年会費を納めると同時に申請さえすれば、基本的には入会できるとのこと。この団体は参入障壁が低いです!!

【会費】

入会金…¥10,000(返還なし) 年会費…¥24,000

【会費と文美国保の保険料を合わせて】

21,100 + 2,000 = ¥23,100(月)/ 277,200(年)

※地域・家族構成・年齢にもよりますが、所得がおおよそ200万円/年以上となってきたら、このネットクリエイター協会へ加入し、社会保険を文美国保の加入をすれば、保険料がお得になっていくと思われます。

詳しくは所属する自治体の国保料のシミュレーションをして保険料がどちらが割安になるのか比べてみて下さい。

注意事項

ネットクリエイター協会に入会することと、文美国保に加入できるかどうかはまた別の話

「文芸、美術及び著作活動に従事していること」が条件   

文芸美術国保への加入が厳しいケース

◆自身のウェブサイトやブログを制作、記事も執筆しているが、実際の肩書が違う

 経営コンサルタントや社会保険労務士、医師など、他にメインの仕事がある。

◆自身でデザインし制作したものをネットで販売し収益を得ているが、主な収益は不動産所得

 文芸、美術及び著作活動による収入がメインではないと思われます。

◆自身でブログを運営し、広告収入を得ている

 ブログのアフィリエイトによる広告収入であることから、文芸、美術 及び著作活動とはいえないでしょう。

◆プログラミング等開発メインの仕事である。一部デザインも行っている

 この場合は、デザイン等も含めて制作しているかどうかが重要になってくるケースです

※日本ネットクリエイター協会のブログ記事より

まとめ

  • フリーランスで国保に加入するとサラリーマン時代より保険料が大幅にアップするケースがあり、知っていないと慌てふためく事もある
  • フリーランスのWEBデザイナーが加入出来る”文美国保”は、所得がおおよそ200万円/年を超えてくると 保険料が割安になる
  • 所得が増える程、割安な保険料の恩恵を享受できる(文美国保は保険料が固定)
  • 加入には、加盟団体への加入が必須で、加入条件と会費は団体によりまちまちである→会費・加入条件が易しい団体を選べば良い
  • 加盟団体への入会と”文美国保”への加入は、また別の話である→文美国保に加入可能かどうかは文美国保に問い合わせて確認を!
  • ”文美国保”への加入のデメリットは特にない

※この記事の内容は、ベストグラフィックデザイン塾を卒業し、フリーランスデザイナーとなる皆様を応援するための情報提供であって、必ずしも保険料が割安になる事を保証するものではありません。最終的には、ご自身の判断と責任において行動して頂きますようお願い致します。